禁煙を行なうには経済的な余裕が必要です。
これは、私が経験上そう思っていることで、実際にどういった事なのか少し説明させて頂きます。
まず、月にお小遣いが数万円で、その中からタバコ代を払っている方も中にはいらっしゃると思います。
そういった場合、今までタバコを吸っていた時には、お小遣い内で収まっていたタバコ代も禁煙を始めた途端、禁煙代がお小遣いをオーバーしてしまうという事も起こりえます。
例えば、1日に一箱タバコを吸っている人が、ニコチンガムを使って禁煙を始めたとします。
禁煙を始めたばかりのうちは、ニコチンガムの使用量も多くなるので、1日に6個ほど使用しました。
その時、今まで一箱400円ほどで収まっていたタバコの出費が禁煙を始めたことにより、600円ほどに膨れ上がってしまう事になります。
これが、1週間ほど続いたとすると以下のようなズレが生じてきます。
タバコ代の時
400円 × 7日間 = 2800円
禁煙代の時
600円 × 7日間 = 4200円
このことが1週間続くと1400円の出費のズレが生じてくることになります。
この時、問題となることは、出費のズレという事ではなく、禁煙に対する意識です。
例えば、この出費のズレに対して、今までと1400円のズレがあることが経済的に困るという方がいたとします。
個人差はあると思いますが、こういった場合、最低でもタバコ代くらいに抑えたいと考える方が多いのではないでしょうか?
もし、そう思った方は、注意が必要かもしれません。
と言うのは、こういった考えの場合、通常6個のニコチンガムを使用するところを4個のニコチンガムで抑えるということになるので、差分の2個は我慢するという事になります。
もちろん、差分の2個は、無理せず減らせると言う場合には、特に問題はないと思います。
しかし、もし、無理をして減らすと言う場合には、禁煙失敗につながる恐れもありますので、十分注意が必要になります。
前にもお話しましたが、無理な禁煙は逆効果ですので、無理な禁煙をしない為にも経済的な余裕を持って禁煙に取り組んだ方が卒煙達成に一歩近づけると思います。