『さぁ禁煙を始めよう!』と思ったのもつかの間、2日や3日で禁煙を断念なんて事は、よくある話だと思います。
こういった禁煙失敗の背景には、1日目~3日目までの意志の変化が大きく関係しています。
では、禁煙失敗と意志の変化には、どのような関係があるのでしょうか?
このことについては、1、2日目は『なぜ禁煙できたか?』ということと3日目に『なぜ禁煙を断念したか?』ということの理由をみていくことによって答えがみえてきます。
まず、『なぜ禁煙できたか?』という理由を考えてみて下さい。
この理由は、ニコチン依存に負けないほどの『喫煙しないという強い意志』を持っていたからです。
次になぜ『禁煙を断念したか』という理由について考えてみてください。
これは、ニコチン依存によるニコチン切れから『タバコを吸いたいという意志』が強くなってしまったからです。
今回の例の場合、この二つの意志の大きさによって禁煙の意志バランスが保たれている間は禁煙できていましたが、そのバランスが崩れた途端に禁煙は失敗に終わってしまったということになります。
その意志の変化を1日目~3日目(禁煙失敗)まで表すと以下のようになります。
1日目(禁煙開始)
『喫煙したいという意志』 < 『禁煙するという強い意志』
2日目(喫煙したいが我慢)
『喫煙したいという意志』 ≦ 『禁煙するという強い意志』
3日目(喫煙したい意志に負け禁煙失敗)
『喫煙したいという意志』 ≧ 『禁煙するという強い意志』
このような意志の変化から禁煙は断念するという結果に至ってしまったことがわかります。
このように『禁煙の継続』には『意志の変化』が大きく関係しています。
ちなみに禁煙を断念する時の理由は、大抵ニコチン依存によるニコチン切れから来る『喫煙したい』という気持ちです。
禁煙を継続する為には、この気持ちに勝つほどの禁煙に対する強い意志(もしくは理由)が必要となってきます。
例えば、実際にそういう事を言われるかどうかはわかりませんが、重い病気にかかり、医師から『直ぐにタバコを止めなければ命に関わります...。』と言われたりすれば、大抵の人は、命には代えられないという強い意志でタバコを止めようと思えるかも知れません。
また、タバコが1箱1000円にでもなってしまったら、『こんなに高いんじゃタバコを吸うのは経済的に無理!』という考えが生まれ、強い意志で禁煙に取り組めるかも知れません。
このようにニコチン切れから来るタバコを吸いたいという気持ちに勝るほどのタバコを止めるという意志(理由)を持つということは、卒煙成功の大きな味方となってくれるので、まずはこういった理由付けを考えることが大切なことです。