2006年4月1日より禁煙治療に健康保険等が適用されるようになりました。
健康保険等で禁煙治療を受ける為には、以下の一定の要件を満たす必要があり、この要件を全て満たした場合のみ禁煙治療を受ける事ができます。
一定の要件
以上の要件を満たす必要があります。
この中でスクリーニングテストという聞きなれない言葉がありますが、そちらについても少し説明させて頂きます。
スクリーニングテスト(TDS)
スクリーニングテスト(TDS )のスクリーニングとは、「選別する」という意味で、精神医学分野などで、用いられる場合、病気の疑いがあるか、ないかを選別していくものです。
ニコチン依存症におけるスクリーニングテスト(TDS )は、10 項目の質問で構成され、「はい」を1 点、「いいえ」を0 点、「質問に該当しない」を0 点とし、合計得点を計算し、ニコチン依存症を診断します。TDS スコア(0~10 点)が5 点以上でニコチン依存症と診断されます。
10項目の質問は以下になります。
「出典」Kawakami N, Takatsuka N, Inaba S, et al: Development of a screening questionnaire for tobacco/nicotine dependence according to ICD-10, DSM- Ⅲ -R and DSM- Ⅳ . Addictive Behaviors, 24: 155-166, 1999.
ニコチン依存症におけるスクリーニングテスト(TDS )については、日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会の『禁煙治療のための標準手順書 第 3 版』の6ページに詳しい説明がありますので、そちらも参考にしてみて下さい。
病院で診察をする前に自分で健康保険等で禁煙治療を受けられるか全ての要件をチェックしてみて下さい。