健康保険などで受けられる禁煙治療について簡単に説明しています。

3910GO-禁煙治療方法
3910GO-禁煙治療方法 >   健康保険等の適用でお得に禁煙治療?

健康保険等の適用でお得に禁煙治療?

2006年4月1日より禁煙治療に健康保険等が適用されるようになりました。

健康保険等で禁煙治療を受ける為には、以下の一定の要件を満たす必要があり、この要件を全て満たした場合のみ禁煙治療を受ける事ができます。

一定の要件

  • 喫煙年数×一日の喫煙本数=200以上であること
  • ニコチン依存症を診断するスクリーニングテスト(TDS)で5点以上の診断をされること
  • 患者自らが禁煙を望むこと(1ヶ月以内で禁煙したいと思うこと)
  • 医師から受けた禁煙治療の説明に同意し、承諾書を記述すること

以上の要件を満たす必要があります。

この中でスクリーニングテストという聞きなれない言葉がありますが、そちらについても少し説明させて頂きます。

スクリーニングテスト(TDS)

スクリーニングテスト(TDS )のスクリーニングとは、「選別する」という意味で、精神医学分野などで、用いられる場合、病気の疑いがあるか、ないかを選別していくものです。

ニコチン依存症におけるスクリーニングテスト(TDS )は、10 項目の質問で構成され、「はい」を1 点、「いいえ」を0 点、「質問に該当しない」を0 点とし、合計得点を計算し、ニコチン依存症を診断します。TDS スコア(0~10 点)が5 点以上でニコチン依存症と診断されます。

10項目の質問は以下になります。

  1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
  2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
  3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
  4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
  5. 4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
  6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
  7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
  8. タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
  9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
  10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。

「出典」Kawakami N, Takatsuka N, Inaba S, et al: Development of a screening questionnaire for tobacco/nicotine dependence according to ICD-10, DSM- Ⅲ -R and DSM- Ⅳ . Addictive Behaviors, 24: 155-166, 1999.

ニコチン依存症におけるスクリーニングテスト(TDS )については、日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会の『禁煙治療のための標準手順書 第 3 版』の6ページに詳しい説明がありますので、そちらも参考にしてみて下さい。

病院で診察をする前に自分で健康保険等で禁煙治療を受けられるか全ての要件をチェックしてみて下さい。




ここは■健康保険等の適用でお得に禁煙治療?



禁煙モチベーションの向上

タバコ依存について

禁煙の準備

禁煙のコツ

禁煙中の注意点

禁煙後の苦しい時期はいつまで?




Copyright (C) 2010-2015 3910GO. All rights reserved.